どんな一日でも、家に帰ればいつも犬がいる

■犬は太古の昔から人間の相棒

人間と最も古くから生活を共にしている動物は犬だそうです。

犬を飼う人と猫を飼う人の国内の比率は、最近では猫の方が若干上回っているというからちょっと意外。

大きな犬種からとっても小さな犬種まで、犬は実に多彩な種類があります。
大きなのから小さいのまで、全ての犬の祖先は98%オオカミであるというのも、
その体格差を思い浮かべると改めてビックリしますね。
グレートピレニーズとチワワ、とか。

猟犬や牧羊犬など、用途に応じて長い年月をかけて人間が改良を重ね、
太古の昔から生活を支える貴重な働き手として、イヌの力を借りて文明を発達させてきました。

犬の祖先のオオカミは、人間が狩りをした後に出る獲物の残飯などを目当てに行動するうち、
人間のそばにいることが得策だと学習するようになりました。

お互いの利害が一致したことが、いい関係を築けてきた一因というわけですね。

(NHK地球ドラマチック「驚異の絆!イヌと人間」を参照しました)

ということで、改めてわが家の愛犬をしみじみ眺めてみると、

ミニチュアダックスの外見からはオオカミを想像することすらできず・・・

(う~ん、オオカミかあ・・・)
と、じ~っと顔を見つめると、何を勘違いしたのか尻尾をフリフリ。
「え、なんかくれるの??」(あげません)

わが家では3代目の犬ですが、家族の中で自分が好きな順番がこれほどあからさまにわかる犬は初めてです。

1番は何といっても高校生の息子。
休日には隣に張り付いてべったり。
じゃれつくテンションの高さが断然違います。

2番目は大学生の娘。
かつては首位でしたが、大学に入って一人暮らしをするようになってからランクが落ちました。

その次は私。
散歩に行く回数は一番多いし、ご飯もくれるから、まあ一応お愛想で3番目かな。

最後は夫。
お父さんが晩酌してる時は、マグロのひとかけでも落ちてこないかと、椅子のそばにじっとお座りしているけど、甘える時はどこか遠慮がち。
お風呂にも入れてもらうのに。

■家に帰ればいつも犬がいる

好きな順番はかろうじて3番目でも、わが家という「群れ」の中の序列は、
私は間違いなく自分(犬)より下のようです。

それでも夕飯の支度中は、足元で目を輝かせて待っている。
レタス、トマト(大好き)、キュウリ、白菜、ほうれん草・・・
端っこのところをくれるのを待っているのです。

包丁をトントントン・・・しながら、足元でお座りしている犬をわざとチラッと見ると、
「あっ、目が合った!早くなんかちょうだい!」
とばかりに尻尾をフリフリ。

犬は目を合わせてコミュニケーションをとるといいますが、
トントントン・・・チラッ・・・フリフリを
何回か繰り返していると、なんだかおかしくて笑ってしまいます。

「ハウス」と言われると、哀愁を漂わせて上目遣いにチラチラ振り返りながらゲージに向かい、
途中でそーっと戻ってきてまた「ハ・ウ・ス」と言われてしまう。
そして今度はすごすごと帰っていく。

気が小さい甘えん坊、オスだけど独立心は全く強くない。
そんな愛犬ですが、思わず「せこい!」と突っ込みたくなる仕草をみせることがあります。

ドッグフードが入っている物置の前で、
「ご飯がまだだよ」を言わんばかりに物置の扉をチラチラ見る。
私がいるのを意識してチラチラ見るところが、なんともわざとらしい。

あんまりチラチラ見るので、
「あ、ご飯がまだだったね」と思い、ご飯をあげるとペロリと平らげる。

「え、さっきあげたよ」という息子の一言で、愛犬のたくらみ?が判明。

「ご飯のあるところでチラチラ見てたら、ご飯がもらえる」
という学習をしたらしく、2回あげてしまってからは、
(その手に乗るかい!)
と、チラチラをスルーするようにしています。

夕飯の後片付けもすんで、もうきょうは何ももらえないとわかると、
頃合いを見て自分からゲージに帰る。

だけど大好きなりんごを切り始めたりすると、すぐに出てくる。

テーブルの上にまだりんごが残っていると、キッチンの電気を消しても、
じーっとそこに座って待っている。
「まだりんごあるよ」
テーブルの上は見えないけれど、ちゃんとわかっているんですね。

「ただいま~」と声を掛けると、全身で喜んでくれた直後は、
すぐに買い物袋の中をフンフンと探る。

「いけないの!」と言われるのをわかっていて、
気がつくと座布団やクッションの上で丸まっている。
ふかふかした物が大好き。

冬は私がコタツに入ると、決まって隣に来て丸まっている。

お古の枕に夏はバスタオル、冬はエディオンでもらったフリースの毛布を巻いたマイ布団の上で、
お気に入りのキューッと音の鳴るボールを大事にそばにおいて、いつも丸まって眠る。
仰向け、横向き、他の態勢で寝ているのは見たことがない。

そんな愛犬も今年で推定10歳。
迷い犬として保護されていた愛犬を譲り受けた7年前、
獣医さんに「3歳ぐらいかな」とみていただいたので、正確な年齢というのはわかりません。

せっかく散歩に連れて行ってもオシッコせず、
帰ってきてから庭に出て用を足すという、およそ犬らしくない行動も、3代目にして初めてでした。

数年前はヘルニアの大手術も経験しました。
一時はもう、歩けなくなるかもしれないと言われましたが、手術後に奇跡的に回復。

1週間の入院生活を終えて家に連れて帰る日。
車が走り出すと、それまで聞いたことのない鳴き声で鳴きました。
「オオオオオオ~ン!」

1週間も知らないところでゲージに閉じ込められ、
後ろ脚は動かなくなり、また車に乗せられて、自分はこれからどうなっちゃうんだろう・・・
そんな押しつぶされそうな不安な気持ちが、痛いほど伝わってきたのを覚えています。

■犬との約束

1.散歩をさぼりません
2.大好きなふかふかお布団をあげます
3.お気に入りのキューッと鳴るボールを隠しません
4.決してたたきません
5.お別れが来るまで一緒にいます

犬の寿命は長生きしても15歳ぐらい。

つい、そこにいてくれるのが当たり前と思ってしまうけど、
尻尾フリフリも買い物袋フンフンも、ダメと言われるのをわかっていて座布団の上に丸まる姿も、
当たり前ではないのですね。

オオカミ時代から人間のそばにいてくれた犬たち。

ご褒美のおやつを一個増やすとか、りんごの皮だけじゃなくて実のところももうちょっとあげるとか、してあげようかな。
と、優しい気持ちになりつつも、
でもやっぱり、物置の前でチラチラ見るのはせこいから、あれだけはやめてほしい。

そんな風に思うこの頃。

緑が色濃くなってきました。明日から5月です。

■わが家も愛犬を連れてお泊りしたい
⇒ http://romanzelog.info/pet/


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