岡山弁「てーてーて」は数え歌??

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【おもしろ岡山弁】「てーてーて」

岡山弁は備前、備中、備後、美作の各地方によって
少しずづ異なりますが、
このコーナーでは主に備中を中心に紹介しています。
ちなみにこのブログの作者(私)は
岡山生まれではないので、
記事を書くにあたってはそれなりに下調べをし、
生粋の岡山生まれの人に聞いたりして確認作業をしています。

結婚後に岡山に住んで約20年になりますが、いまだに堂々と岡山弁を使う勇気?がなく、
今に至っております。

改めてですが、岡山弁の大きな特徴は、「二重母音の長音化」ということです。
具体的には母音アイ、エイ、アエ、オエという二重母音を全て「エー」と発音し、
ウイという二重母音だけは「イー」と発音する、というもの。
例えば、「長い」 ⇒ 「なげー」
「太い」 ⇒ 「ふてー」
「帰る」 ⇒ 「けーる」
「暑い」 ⇒ 「あちー」
「寒い」 ⇒ 「さみー」
「安い」 ⇒ 「やしー」 ・・・などなど。

今回はズバリ、「てーてーて」。
さあ、この意味がわかった他県の方は、ものすごい言葉の洞察力とセンスを持っていらっしゃる。
ちょっとヒントをつけて、「でーこんてーてーて」。
・・・・・うーむ。 おまじないのようでもあり、童謡のようでもあり。

「でーこん」は「大根」、ということは・・・・・
初めて耳にした時は、何か歌でも歌っているのかなと思ったほどリズミカルで、
それでいて歌にしてはメロディーもついていないようだし・・・・・
いろいろ思考しましたがどうしても謎が解けず。
正解を知った時の驚きようは、それはそれは大変なものでした。

「炊いておいて」が岡山弁にかかると「てーてーて」になる。
なんともエコ?で、この省略形で会話が成り立つ人達をすごいな!と思ったものです。
もう少しふみ込んで、「でーてーたでーこんてーてーて」になると、
「出しておいた大根を炊いておいてね」、となる。

うーーーむ。
まるで数え歌のような軽やかさは、そう簡単には真似できません。
昔ながらの日本家屋の台所で、頭に布巾をかぶった小柄なおばあちゃんが、
大根をバックにニコニコしながらお嫁さんにお願いしている。
なにか勝手に、そんなシーンが浮かんでくるような「てーてーて」でした。

(この記事は2014年4月24日に投稿したものです)


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