コテージでプロポーズ。幸せなサプライズのお手伝い
■幸せのおすそ分けをいただいた
クリスマスが近づくこの時期、
決まって思い出すカップルのお客様があります。
秋頃、男性の方がコテージ宿泊2名をお電話で予約。
クリスマス、コテージ、お泊り、2名。
これはもう間違いなく、ラブラブな若いお二人。
ロマンチックに二人だけでクリスマスを過ごすのね。
「えーと、あの、お願いがありまして」
聞けば、ケーキと花束を事前に送るので、
フロントで預かってもらえないか、という相談でした。
ケーキを預けたいというお願いは時々ありますが、
花束を送りたいという方は初めてでした。
クリスマス、カップル、花束。
この最強ラブラブキーワードが意味するところは・・・
勝手に想像しながら密かにドキドキ。
「わかりました。お預かりしますのでお送り下さい」
と電話を切りました。
宿泊日が近づき、再度その男性からお電話が。
「えーと、当日の打ち合わせなんですけど」
え?打ち合わせ?
団体でない個人のお客様から打ち合わせというのは・・・?
男性からは、花束とケーキを預けているのは彼女は知らないので、
チェックインの時にはくれぐれも!黙っていてほしい、という念押しでした。
チェックイン後に自分がフロントに受け取りに来ますという、
入念なスケジュール確認。
こ、これは失敗は許されない。
フロントスタッフは少数ですが、もれのないように通達OK。
「お花とケーキはどうされますか?」
なんて、間違っても彼女のいる前で言ってはならない。
そして前日。
届いた大きな箱にビックリ!
花束の入ったその箱を、大型冷蔵庫で大切に保管。
当日現れたのは、なんとも爽やかな20代カップルでした。
笑顔が素敵な彼女を見て、
(お願い、こんなに一生懸命な彼の想いを受け止めてあげて!)
などと、気分はもうお母さん状態に。
チェックイン後、打ち合わせの通り一人でフロントに戻ってきた彼。
ちょっと小走りで、表情が緊張気味。
ケーキと花束の箱を大切に手渡しながら、
もう一人の女性スタッフと一緒に思わず握りこぶししながら、
「頑張って!」
「はい!!」
彼女に花束を、という状況から、一世一代のプロポーズなんだということが自然に伝わり、
思わず応援にも力が入ってしまいました。
「さ~、どうだったかしらね~」
「あの彼女ならOKしてくれたんじゃないかな~」
そして翌朝のお帰りの時、二人の輝くような表情が、
未来を約束したのだと教えてくれました。
プロポーズしたとも、OKもらったともお聞きしたわけではありません。
お二人はお客様、私達は宿泊施設のスタッフであり、
身内や友達ではない。
お客様のケーキと花束をお預かりした、ただそれだけです。
それでも、若いお二人の幸せのおすそ分けをいただいたような、
人生の幸せな瞬間に立ち会えたような、
そんな、忘れられない出来事でした。
ちなみに。
コテージ全10棟には隣接の観光りんご園にちなんで、
りんごの品種の名前がつけられていますが、
本当に偶然にも、このカップルが宿泊したのは「1番 祝(いわい)」でした!
縁起の良い偶然が、自分のことのように嬉しかったものです。
あらから数年。
あのお二人はどうしているだろうかと、
年末が近づくこの時期、同じ年頃の若いカップルをお迎えする時、
ふと、お二人に重ねて思い出しています。
きっと、幸せなご家庭を築いているに違いない。
いつまでも夫婦仲良くね。
・・・と、自分のことは棚に上げ、勝手にお母さん気分に浸っているのでした。
プロポーズはもちろん、結婚記念日、お誕生日祝いやおじいちゃんの還暦祝い。
幸せなサプライズのお手伝い、いつでも喜んでお引き受けしますよ!
お気軽にご相談下さいね。
※ケーキ、花束などの手配はお受けしておりません。
お客様の方で手配をお願いいたします。
■今度の●●記念日に、コテージに泊まってお祝いしようか
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