岡山弁「じゃーじゃー」を使いこなせるか?

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【おもしろ岡山弁】 「じゃーじゃー」「じゃが」

さて、今回の「おもしろ岡山弁」は、「じゃ」。
「~じゃ」という言い方は、昔なつかしい「まんが日本昔話」の語りに出てくる、
「おじいさんはたいそうびっくりしたそうじゃ」
などの言い回しがおなじみですね。
語尾に「~じゃ」がつくのは、お隣の広島弁とも共通しています。

(この、なんとも言えない昔話っぽい音感が、個人的に好きなんですよねえ・・・)

「~だから」 は 「~じゃけえ」 「~じゃけん」
「~だった」 は 「~じゃった」
と、「だ」の部分を「じゃ」に代えて使うのが特徴です。

「が」や「がん」を文末につけるのも特徴のひとつで、
「この前そう言うとったがー」 (この前そう言ってたでしょ)
「ハサミはそこにあるがん」 (ハサミはそこにあるでしょ)
のように、「~ですよ」「~じゃないか」というような意味に使います。
「じゃ」と「が」を合わせて、
「そうじゃがんなー」 (そうだよねー) などという使い方も見られます。

岡山弁にまだ慣れなかった頃、この「じゃー」の便利な使い方に感心したことがあります。
「ロマンツェもよー雪が積もったろー。えれー降りょーたなー」 (とても降りましたね)
「ええ、よく降りましたねー」
「じゃー」
「・・・・・・・・・・・・? あ、あの、雪かきが大変ですねー」
「じゃーじゃー」
「・・・・・・・・・・・・??」

この「じゃー」は、「そうそう」という意味だったのだと後で気がついたほど、
初めて耳にする相づちでした。

標準語圏で育った私には、「じゃー」は「じゃあ」としか聞こえず、
「じゃあ、さようなら」とか、「じゃあ、~は~だったの?」とか、
「それでは」の意味しか考えなかったので、
「じゃー」の次に何もことばが続かないのを、ただただ不思議に思ったものです。
「え?? この人は次に何を言いたいんだろう?」なんて。

今でも「じゃー」の相づちを聞くと、わからなかった当時を思い出して
ひとりでプッとしてしまいますが、
なんともいえない地方のあたたかみを感じさせるこの「じゃー」は、
好きな岡山弁のひとつになっています。

(この記事は2014年2月16日に投稿したものです)


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