着信音が鳴らない休日を、コテージで過ごす。

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スマホ、携帯全盛の時代。
幼児からシニアまで、爆発的なスピードで広がりました。
インターネットにも接続でき、どこに行っても連絡が
取れる便利なツールで、今や現代人の必須アイテム。

ところが、便利なあまりにそれに頼りすぎると後でとても
困ったことになるデメリットもあります。

職場や学校で携帯を置き忘れてしまうと、主な連絡先の全てが入っているため、
連絡を取りたくても取れないという事態に。

家族や友達のメールアドレスはおろか、携帯電話の番号さえも、
080だったか090だったかすら思い出せず、ではその人の自宅にかけようと思っても、
番号はやっぱり携帯に。

そして、置き忘れた携帯に着信やメールがたまっていく、ということも起こります。
携帯に登録していたら、昔なつかしい電話帳(!)に再び記入するなんてことは、
ほとんどの人がしないのでは。

一度外出すると帰宅するまで連絡の取りようがなかった昔に比べ、
今は休日でも仕事の電話が追いかけてくる、休みの日におちおち寝ていられなくなった、
という人も少なくないでしょう。

駅前の公衆電話に並んで、テレホンカードの度数が減るのを気にしながら
電話をするという風景も、久しく見なくなりました。

仲のいい友達や交際相手からの電話も、自宅の電話機しか手段がないため、
親に取り次いでもらうというハードル(?)をクリアしなければなりませんでした。

今はそんな必要もなく、直接相手に電話したりメールしたりすればよく、
その分、子どもの交友関係が親にはわかりづらいという状況にもなってしまいました。

部屋中を勝手に動き回って掃除してくれる「お掃除ロボット」。
入り口を開けると、「どうぞ」とばかりに自動でフタが上がるトイレ。
人のいるところを感知して作動するという優れもののエアコン。

どんどん高機能なモノが生まれ、生活は便利になるばかり。
でも、その便利さは「自由」とイコールではないように思います。
便利になった分、思いもしなかった「不自由さ」も、確かに生まれてしまいました。

携帯の電源をオフにする。
インターネットもTVも、きょうは見ない。
コテージのウッドデッキに、持ってきたアウトドア用のリクライニングチェアーをおき、
ただ寝そべる。
片手にはスマホではなく、好きな作家の文庫本があればいい。

きょうは着信音の鳴らない日。
せっかくの休日。
何もない、というぜいたくな一日を、コテージで過ごしませんか?

三保高原では、木々の葉が色づき始めました。

(この記事は2014年2月20日に投稿したものです)


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